映画『暗数殺人』
今日から多くの映画館が休館。
そのニュースを聞く前に、メルマガ原稿を書くに至って
どうしても足を運んでおきたかったんだ。
シネマート新宿さんで。韓国映画。
映画『暗数殺人』
監督:キム・テギュン
出演:キム・ユンソク/チュ・ジフン/
チン・ソンギュ/
チョン・ジョンジュン/ホ・ジン
ー暗数とはー
実際の数量と統計上扱われる数量の差。
警察署では、公的機関が認知されている犯罪の件数と実際に起きている犯罪件数との差。
実際に認知されず埋もれている事件が、この世の中何件あるのか。
今作は韓国映画で韓国が当然舞台なんだけど、日本でも、どの国でもきっと
信じられないくらいの差があるんだろうな。
殺人を、急に告白し始めた頭脳明瞭な殺人犯。
うだつの上がらない麻薬取締り管轄の1人の刑事。
彼が話す殺人は、どこからどこまでが本当で、嘘なのか。
全部が本当なのか。
翻弄されつつも必死に信じて最後まで疑い、足を使う刑事。
観てる側も頭を使いつつ、彼らの会話と目線、やり取りに目が離せない。
とち狂った犯人役のチュ・ジフン。
全ての動機も感情も本気で1番手に負えないタイプを、本気で。
どうしたって理解に苦しむ野郎なのに、不意に謝罪を入れたりキチンとお礼を言ったり
100%で憎む機会を与えてくれないのが、また人間らしい。
より理解が出来ない。
そんな些細な一癖を、こなしている俳優としての凄さ。
またさ、結構なイケメンなのよ。←
何頭身あんだよ。どんだけ顔ちっせぇんだよ。淡麗)
頭おかしすぎるんだけど、頭脳明誠でこんだけカッコ良かったら
モテそうな気がしてならない。
いやだって、僅かな表情だけでグっと惹かれる色気があるんだもの。
まんまと手中にハマってんなぁ。
華麗な動きって、観る価値あがるよなぁ。
なんて事のない動きの秀逸さがお見事。
これもきっと色気の1つだ。
最後の裁判所でのトドメは、前段階までの緊張感と期待が膨れてるから
ちょっと物足りなさあり。
え、あれ、これでいいの?的な。笑)
今作は、実際にあった話を脚色して作られたストーリー。
だけど、実際の話系によくある、最後に出てくる”事実のその後”は、
あまりにも絶望的で、途方もない希望だった。
クライムサスペンスとして、刑事の追求に心を寄せてしまう、し、
一緒に考えてしまう楽しみがエンタメ。
ただ、重さ的には後味意外とライトな印象。
『エクストリーム・ジョブ』で大いに年始に笑わせてくれた
マ刑事、こと(?)チン・ソンギュが出た時は思わずニヤけてしまった。笑)
わざと繋がり持たせるのかと思ったけど、そうではなかった。笑)
真面目な刑事になってた。←
韓国映画でも間違いないものをピックアップして上映してくれる
シネマート新宿さん。
また骨太で楽しい、稀で独自路線の映画を上映してもらって
楽しい時間を頂けることを切に願って楽しみに待ってます。
シネマート新宿
1コメント
2020.04.10 21:42