映画『Girl ガール』
映画 『Girl ガール』
監督:ルーカス・ドン
出演:ビクトール・ポルスター/
アリエ・ワルトアリテ/オリバー・ボダル/
ティヒメン・フーファール/ケイトリン・ダーメン/ファレンタイン・ダーネンス/マガリ・エラリ/アリス・ドブロクリス/アラン・オノレズ/クリス・ティス/アンジェロ・ティヒセン/マリー=ルーズ・ウィルデリックス/
ビリージニア・ヘンドリックセン
メルマガに速攻取り上げ決まった今作。
私案件だとは自負してたけどな。←
最近多くみられるようになったLGBTQ系統。
トランスジェンダーの“彼女”。
バレリーナになりたい“彼”。
どちらも同じ子。
早く女の子になりたくて。
先生から「君は女の子だよ」と言われても、やっぱり違うんだよ、と、ううん、と呟く。
顔立ちはもうすでに女性。
下半身が映ることで観てる側のドキリ、この衝撃と説得力も凄い。
またガッツリ説明的に見せるわけじゃないから、また良くて。
自身の悩み、
トランスジェンダー
×
思春期
16歳の葛藤が重なると、こんなにも、こんなにも切実で憤りを感じ、追い詰められてしまうのね。
何度も胸が苦しくて。
1人で悩まなくていいのに、1人で抱え込んでしまう。
だってやっぱり吐き出したいこの悩みは、とてもプライベートなものだから。
父への反抗期の態度も分かる。
男性にアプローチかけたのも、口に咥えたのも、自分への説得だったのか。
焦りだったんだろうな、なんて。
いくら心が女性でも、恋をしたことなくて自分の体と同じく付いてるモノを、、
どんな気持ちだったんだろう。
主演のビクトール・ポルスター君は、映画初出演の大抜擢。
作品にこんなにもマッチするなんて、運命の出会いだよ。
彼自身もバレエを習っていたからこそのクオリティなんだろうけど、きっと本人の体に染み付いてたのは、男性の振り付け。
バレリーナの振りは、初めてだったんじゃなかろうか。
あの血豆や流血した指先は、どう撮っていたんだろう。
トゥ・シューズでの血まみれズキズキが蘇って個人的にも悶絶。←
まだ、男性の足なのに。
そりゃ私たちよりも、もっと合わないよね。いたた。。
衝撃のラスト。
なんだけど、納得もいってしまう行動。
そこまで追い詰められてたのを、105分、私たちは追ってきてるから。
痛い、けど、
なんてこった、
とは思わなかった。
もう抱きしめてあげたくなるよ。
積み上げ方もカメラワークの演出も素敵すぎて。
内容は苦しいけれど、スクリーンを観てるだけでこんなにも緊張して揺れ動いてゆくだなんて。
もう少しだけ、救いが欲しくなるくらい。
いやでもあったらボケちゃうのかなぁ。
バレエの共感もあり、個人的に刺さるものだった。
でもバレエに携わってこなかった人との差はあるだろうし、他の人にはどう映って、感じられたんだろう。
1コメント
2019.07.20 22:29