8月6日

8月6日

原爆の日です。

毎夏、自分が高校生の時に関わった『ひめゆり学徒隊』の舞台を思い出す。

あの時、調べに調べつくして色んな物を見て知ったのを思い出す。
映画『ひめゆり』をみんなで観たのを思い出す。

ドラマだと、『さとうきび畑の唄』と、同スタッフ制作の『広島・昭和20年8月6日』を思い出す。


ドラマ『広島・昭和20年8月6日』は
原爆のことでもなく、
原爆が落ちた日のことでもなく、
それ以降のことでもなく、

その前の、7月から落とされた日までの、庶民の日常を描いてた。

当時観ながら、
「戦争のことも原爆についても特化して映していないし、何を持ってこの題名…?」
と疑問に思いながら、やっぱり「さとうきび畑の唄」が傑作か、

なんて思ってた。

でも、徐々に、日常に戦争が混じっていき。

原爆が落とされたのは、
本当に本当の最後、ラスト5分くらいだった気がする。

それまで見続けてきた家族達が、姉妹が、生活が、消えてしまった瞬間。

そこからすぐにエンドロールに入り、
頭と感情が、本当に追いつかなかった。

それを表すように、涙が爆発的に流れ続けて止まらなかったドラマ。

あれほど混乱して一気に流れ出たまま
本当に止まらなくて、更に困惑した作品は、後にも先にもこれだけかもしれない。

「待って、待って待って、
え、え、これで終わるの、終わっちゃうの、
ドラマが、じゃなくて、家族達が、あの家族達のこれからも、終わっちゃったの……?」

最初から思い返せば返すほど、
返ってこないし先にある筈だった時間が訪れないことに、凄く悲しくて。


あの衝撃は忘れられません。



戦争のこと、原爆のこと、ひめゆり学徒隊達のこと。
忘れないように、毎夏、思い出すようにしている。

けど。

思うと、今、新たにまた知る、ということをしてない気がした。

ばぁちゃんに会って、夏こそ聞きたい話。
夏だから、聞けるだろうし、話してくれる話があるはず。


あの家族、姉妹達が過ごしていたような日常。
72年経った今年の8月6日も、平和な時間がながれましたよ。

また長崎の原爆、
そして終戦の日。

忘れちゃいけない事があって、
それはとても重たいものかもしれないけど、

この国にいて、国ごと、日本人だからこそ刻んでおかなきゃいけない出来事がある。

心をグッと締めるこういう事も含めて、改めて、夏という季節が、私にとって大切で好きな季節なのだと思った。



何か、見返そうかな。


自分が生きてる時代が平和ていてくれて、ありがとうございます。


【次回】

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梨の日

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1コメント

  • 1000 / 1000

  • かんすけちゃん

    2017.08.08 20:53

    おはよう! 梨紗ちゃん、返信アリガトウ! これからも頑張って下さいネ! 今日は長崎の日ですネ・・ 色々と考えさせられる日々が続きます・・・ ところで、週末は横浜に行きます また、楽しんできます~ 梨紗ちゃんも色々と頑張って下さい!