映画『セールスマン』

『セールスマン』(2017)


監督:アスガー・アルファディ

出演:シャハブ・ホセイニ/
タラネ・アリシュスティ/

ババク・カリミ/
ファリド・サッジャディホセイニ/
ミナ・サダティ/マラル・バニアダム/メーディ・クシュキ/エマッド・エマミ/シリン・アガカシ/モジュタバ・ピルザデー/

サーラ・アサアドラヒ/エテラム・ブルマンド/
サム・ワリプール






試写会にて映画『セールスマン』観て来ました。



6/20(土)、渋谷bunkamura他にて公開の作品。

本年度のアカデミー賞を始め、様々な賞を受賞している

国境を越えて評価されてます。


アカデミー賞外国映画賞受賞の際に、

トランプ政権の入国制限命令への抗議として、

監督と主演女優のタラネ・アリドゥスティさんが

授賞式へのボイコットを表明して話題になったのが印象的だった作品。



これは…

とんでもなく細やかで繊細で、物凄い、緊張感の圧迫の連続だった。


ずっと心の中で汗かいてた。

手はカラカラなのに。

徐々に変わりゆく人の恐さに気づかないまま終わり、後から気づく恐怖。


トークショーで聞いたけど、映画内のあの映画が、

まかさ後々、象徴なってたなんて。

伏線に、ドキリとした。



最初に観た彼らと、最後に目撃した彼らはきっと別人。



胸の奥の臓器に残る…。


妻が引っ越したての自宅で襲われてから、その事件後が描かれる。


息が詰まり押しつぶされそうな程、映画だと忘れるくらいの生々しい被害女性と夫との会話、違い。

でも両者の想いが解る…。

両者の苛立ちも、要望も共感できる、、。


事件の犯人捜し的サスペンス要素は、もはや後半になると二の次。

それよりも、その過程にドラマがあるのだと…

その緻密さったら…。



劇中劇の『セールスマンの死』と現実の最後の夫婦との対比、リンクが見事すぎです…

脚本にも見事にやられました…。


本当に、本当に細やかで見事に考えられた脚本、

そして絶妙なやり取りの空気…

あまりに芯がしかと作られていつつ、繊細な、セリフだけでは

描かれない合間の空気が圧倒的。




ただ、、

少しでも性犯罪や暴行的なものを経験された女性には…

観るのが辛くなるかもと思う程。

トラウマや何か恐いものがある場合、

直接的な描写は描かれてませんが、少し、お気をつけて。。


国が違えど、国を超えて伝わるものの力が凄いです。



それにしても、劇中劇の『セールスマンの死』、

セットも素敵だし、全編をいっそ観てみたかった。




帰ってお酒でも飲まないと寝られなさそうなほど。

私には重かった。

でも凄い映画を観た感覚から、充実もしてる。




最後にあったタラネさんのトークショーも、

とても興味深く、聞くことでわかることも多々あった。




そしてタラネさん、

頭が小さくて肌も綺麗で、とても美しかったです。。。





『セールスマン』

6/10(土)~

渋谷・東急横bunkamuraル・シネマにて上映開始

bunkamuraル・シネマ

『セールスマン』


【次回】

6月公演『初演版 -阿呆船-』作:寺山修司

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1コメント

  • 1000 / 1000

  • かんすけちゃん

    2017.06.09 21:02

    梨紗ちゃん、アカデミー賞で話題になった映画ですよネ~ 面白そう! 要チェックですネ!