映画『ラストレター』
映画『ラストレター』
監督:岩井俊二
出演:松たか子/
広瀬すず/
庵野秀明/
森七菜/神木隆之介/
豊川悦司/中山美穂/
福山雅治
公開日に。
過去作『Love Letter』を観ておくと良い、みたい。
繋がってるわけじゃないけど、ちょっとした楽しみが。
今の時代、手紙のやり取りがすっかり絶えてしまって。
のっけからLINEらしき連絡先の交換。
しかしひょんなことから、それは手紙へ移行し。
庵野さん最大のお仕事ポイント。笑)
誰にでも見られるわけでもなく、
でも誰かの意思によって、見られてしまう。
封筒にしたためた、1人にあてた言葉と文字たち。
まるで手紙そのもののように、大切に残る宝物のようで。
あぁ、きっと、たくさんの人の中に、そんな思い出が自分の中の引き出しに入っているんだよ。
あの頃、あの人。
ゆらゆら不安定でごく自然な会話の中に揺れる思い出。
引っ張り出さなくても良かったのに、やっぱりそれは、素敵なものだから。
手紙のやり取りが意外にもあっさりぶった斬られたのにはビックリしたけど。笑)
そこから行動出来てしまうのが、大人になった証拠。
光の印象は少なく、曇の色が印象的。
もっと、キラキラしてて良いのに。
させなかったのは何でだろう。
過去を手繰り寄せてるのに、アナログな手紙があるのに、何かが進んでいる。
映画そのものも。
最後の手紙。
忘れなくてもいい。
ちょっとだけ、立ち帰ってもいい。
大人の、生きる導、を優しく肯定してもらったよう。
こじらせてるけど、単純かよって思うけど。
ロマンチックで、大人の童話を、そっと開いた感覚でした。
その童話はきっと、私の中にもある、んだね。
開いて、閉じてを、あと何回繰り返すのかな。
1コメント
2020.01.17 21:11