映画『JOKER』

映画『JOKER』

監督:ドット・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス/
ロバート・デニーロ/ザジー・ビーツ/
フランセス・コンロイ/
ビル・キャンプ/シェー・ウィガム/
ブレット・カレン/
グレン・フレシュラー/リー・ギル/ダグラス・ホッジ/ダンテ=ペイラ・オルソン/マーク・マロン/ジョシュ・パイス/シャロン・ワシントン/ブライアン・タイリー・ヘンリー



ヴィランのカリスマ、ジョーカー。
正直アメコミ系に疎くて『バットマン』シリーズは知ってるだけ、ジョーカーという存在しか知らない私でしたが。

さらりと『バッドマン』シリーズのこと、ジョーカーのことを復習して、
『キング・オブ・コメディ』(マーティン・スコセッシ監督)を観てから観賞。

これを観てから『ダークナイト』を観たら、また全然違う感情になってしまいそうだよ。。


キャスティングのセンスに震え、
まさにジョーカーが産まれた瞬間の、あのシーンに鳥肌が立ち、ラストで重なった時に再び身の毛がよだった。

“ホアキン・フェニックスのジョーカー”
様々な映画、歴代が演じてきたジョーカー達を、ものすごいリスペクトを込めて命を吹き込んだんだ…。

バッドマンシリーズを知らなくても大丈夫。
だから同じくシリーズものに不安を持ってる人も、みてて欲しいぃ。



『キング・オブ・コメディ』のオマージュや思い出されるものがいくつかある、ものの。

少しずつ、外れてゆく今作。

積もりに積もってゆく感情。

冒頭からアーサーと共に、それは観客にも積もり続けてゆく。

母を想い、どこかか弱い不安定さを持っていた優しい男だったのに。



正義ってなんだ。真実ってなんだよ。

確実にヴィランなのに、ヒーローだった。

これはアメリカにいたら、より痛感するのだろうか。
ここにもなんだか、トランプ政権の影を感じてしまう。
貧富の差からの下克上というのか。
つまりフィクションの中に生きるジョーカーというキャラクターが、ほんの少し、現実にも足を踏み込んできた印象。
それがまた恐く、面白いと思ってしまう


そういえば、ジョーカーという彼の存在は自由に創作出来るんだとか?
だから今まで“こうしてジョーカーとなった”を覆してるんじゃないのかな、と思ったり。
(バットマン見てないので詳しくないのですが)

それでも“誕生秘話”として、今作で新たに誕生したジョーカー。
誰が文句を言うのか。いないだろうな。



ホアキン・フェニックスという彼が、とてつもなく凄く、素晴らしく、なんなら勝手に愛おしい。


ハッハァ…!!


あの笑い声が頭から離れないよ。



人の行動に無意味なものなんてない。
殺人がいけないことだってことは誰しもが知ってる。
ただ、誰にも理解され難いところまでトリップした感情が誕生してしまったから。
誕生の、理由があるから。



そうね、とんだ悲劇なはずなのに、

賞賛され崇められ、
ジョーカーがいないとバットマンが登場出来ないんですもの。

とんだ喜劇じゃない。




日本のコスプレ文化と化したハロウィンの日にピエロが街に溢れかえった光景が出来ていたら、、?

それを観た私は、大笑いしてしまうかもなぁ。

【次回】

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1コメント

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  • 神田久好

    2019.10.07 21:07

    おはよう! 梨紗ちゃん、ジョーカー観たんですか~!  私は観ようかどうしようかって考えてましたヨ~~  チョット、怖い系はダメなんで・・笑  チョット、考えてみます~~  今日も色々と頑張って下さい!