DULL-COLORED POP 福島三部作 第1部『夜に昇る太陽』
DULL-COLORED POP 福島三部作
第1部『夜に昇る太陽』
第2部も3部も観たい、し、私は観るべきなんだと思いつつ。
どうにもこうにもいかず、それでも身体引きずってでも劇場に足を運んで観劇。
福島県双葉町に、原発が誘致された時の決定的な1夜をピークに。
あの日のTVの中で、東北の、南相馬市周辺が危険を知らせる真っ赤な色に点滅し続けていたのが忘れられない。
家に、それより親戚に、家族で電話のやり取りを続けてひたすら福島にかけまくった。
やっとやっとやっとで叔母さんに繋がった時の安堵と、いつもチャキチャキな叔母さんの、聞こえる声の弱さも。
小さい頃には、南相馬の海によく連れてってもらったし。
そこで海を好きになっていったし。
楽しかったし。
それでも、今も何かやったかと言えば、特に行動も出来ておらず。
だからって知らないふりをしたいわけではない。
だって、福島の文字があれば頭はちゃんと反応するから。
なにかと、反応を起こす体がある。
もはや使命感もあって行かねば、と。
懐かしい浜通りの方言を存分に浴びつつ。
当時の流行りの歌や故郷の歌を間に織り交ぜつつ、突き抜けるところはガッツリアゲて。
エンタメ要素を盛り込んで楽しませてもらい、そして。
肝になる、決定的な夜は、
会話、のみ。
ひたすら、人と人のやり取りだけ。
こんなにも魅せられた。
子供ながらに大人たちの笑いが不気味だったと、大きくなった子が語るラスト。
希望に満ちた話を大人が真剣に進めていたのだが、違和感は私もあったよ、と共感と腑に落ちる納得にビックリ。
終わったあとに、すぐに言葉が出なくて。
百花亜希さんと共演させてもらった時から、もう10年が経つのね。
とてもとても、丁寧で茶目っ気も織り込んだお知らせを頂いて。
あぁ素敵な人だなと、10年前から思っていたけど再び思い過ぎり。
舞台上での、あのパワーと生き生きとした厚みに、やっぱり素敵な女優さんなのだなぁ…と更に。
原発誘致の話だけでなく、主人公にも、故郷のこと、これからの自分の人生のこと、彼自身のドラマが流れていたこと。
ただの教科書ではなく、これはやっぱり演劇だったことが、本当に素敵で。
もし自分が関わっていたのなら、親戚丸ごと無理にでも引っ張ってくる力が湧いてきたかもと想像。
想いから自然と熱量が行動になること、
きっと今作に関わってる人の全員があるんだと思う。
全てが揃わないと観られない、舞台公演。
気軽にいつでも観られるわけじゃないからいいし、難しい。
1作でも行けて本当に良かった。
まだ頭さくっこだから、言葉が上手く働かないぃ。
でも今書いておかないと。
ダルカラさんのオーディションに以前行った時、ロミジュリを1人で千本ノックのようにやった(やらされた)のが記憶にこびりついてる。笑)
きっともう、忘れられてるけど。
いつか、また、くらいたい。
でも今すぐには、まだ自分の敬意が浅すぎるから。
愛と情熱だけじゃ人と何かを創ることって出来ないから。ね。笑)
楽しく、でも冷静に観つめてた。
福島の魚と梨とお酒、また届かないかなぁ。にんまり。
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2019.08.23 21:24