映画『ここは退屈迎えに来て』

公開日も調べて、すっごく楽しみにしてた映画。

11月だったかな。

わりとすぐ観に行きました。

メルマガで書いたけどこっちに書きそびれてた。うっかり)



『ここは退屈迎えに来て』

監督:廣木隆一

脚本:櫻井智也

出演:橋本愛/門脇麦/

成田凌/渡辺大知/岸井ゆきの/内田理央/柳ゆり菜/

瀧内公美/亀田侑樹/片山友希/木崎絹子/

マキタスポーツ/村上淳



MCR『無情』でお世話になった櫻井さんの!

映画!脚本!!!

しかもゆきのも出てるし!

超絶観たくて観るしかなくって観に行ったやーつ。


ど深夜のレイトショーで2時終わりの回に行ったな。

いい時間だったな。



今でも、その風景だったり罵倒だったりエンディングを思い出すよ。


驚くほど、長回しが多くって。

たいてい長回しが多いと、これは舞台でもできるんじゃ?

とか舞台のがむしろいいんじゃ…

て思うんだけど。

しっかり映画だった。

あの画面の繋がりや時系列の交差、

何より、最後にゆるやかに全部の話が繋がる瞬間なんて。

もう本当にたまらなく高揚したほど。


こういうかカラクリ、書ききった櫻井さんすげぇ。

脚本家って凄いんだなぁと痛感。


また出演陣の演技のレベルが高くって。

柳ゆり菜さんの無邪気な人物像、笑顔とやり取り、

綺麗な涙の流れた泣き顔。

ずっと目に焼き付いてる。



『ギャングース』にも『寝ても覚めても』にも出演してた

渡辺大知さんもいるし。勢いすごいな)

遠藤の吸ってたタバコがね、”カプリ”って細くてピンクパッケージの女性らしいもので。

ここでピアニッシモじゃないところがツボ。

でもこれで女性らしさに気づく人は気づくし。

好きな小道具でよく覚えてる。


だらりだらり喋ったり。

大人のトーンの会話と、あの日の青春の日のテンション。


対照的で、でもやっぱり繋がってて、

懐かしくって。


それぞれの背景にあった、青空や夕空、

明け方の空がなんとも印象的。

これは舞台じゃ感じられない。

その時の空気の冷たさも湿度も相まって、画になる。


あの頃は眩しくって戻りたくもあって。

一瞬、自分も高校生の頃を思い出して、

あぁ、ギャルグループもいたしオタクっ子たちもいて、

私はどちらでもなく本当に真ん中普通の場所にいたな、とか。

学校内であの頃カッコ良かった奴は、今はどうなっているんだろうか、

とかぐるぐると。


椎名君みたいに、別になんのへんてつのない大人になってるんだろうか。

それはそれで魅力的だけど。

キラキラしてた奴が普通になっただけでガッカリされちゃうのは

人気者だった人の宿命だな、可哀そうに。



あの頃。

今。

子供と、大人。


違う瞬間だけど、全部時間が紡いでて繋がってる。

もう手が届かないのは、今の瞬間だって、いつか同じようになるんだよ。


唯一、私は東京っ子だから、”出戻り”すらできなくて。

東京を特別い思う感覚も、一生うまれない。

この世知辛さとか切なさ、虚無感を、映画を通して知ることばかりだ。

東京生まれには東京生まれの切なさがあるんだぜ。

好きだけど。悪くないけど。




エンディングの、車からの映像が頭から離れない。

帰り道の車。マジックアワー?

って、なんであんなにもエモい気持ちにさせてくれるのか。


過去のことに、勝手に「ばいばい」と呟きたくなった。

過去のことばかり思い出す時期がやってきたら、

また観返したい1本になりました。



【次回】

6月公演『初演版 -阿呆船-』作:寺山修司

・Amazonプライムビデオ『BENZA ENGLISH』

・映画『AI崩壊』

・『ギャングース』DVD &Blu‐ray発売中

『僕らのモテるための映画聖典』メルマガ 毎週水曜日配送&Podcast


梨の日

Risa Kameda Official Blog 亀田梨紗のオフィシャルウェブサイトです。 ブログを中心に更新していきます。

1コメント

  • 1000 / 1000

  • 神田久好

    2018.12.26 20:34

    おはよう! 梨紗ちゃん、相変わらずの映画三昧ですネ~!  こっちの方は相変わらずの年末の忙しさで・・笑  28日が御用納めなんですが、30日まで仕事になりそう・・!  毎年、きっちり大掃除ができない・・笑  今日も色々と頑張って下さい!