『三度目の殺人』

『三度目の殺人』

原案：脚本：監督：編集：是枝裕和監督

久しぶりにレディースデーを使って、

映画を観てきました。

恋ハワのプロデューサーさんの１人も大絶賛していた作品。

是枝監督の映画が好きで。

でも今回、予告編を観ても今までと毛色が違くて、

どきどきしてました。

最初の、冒頭の、火花が水面の光に変わる画から

胸掴まれてしまった。

とても美しくて、不安定で。

これは何を言ってもネタバレになるか、、

と思ったけど。

答えが明確にもなってない。

ミステリーではなく、ドラマでした。

シーンごとの切り取りの意外さ、美しさに

ドキリとしてハッとさせられた。

同時に2人の顔が観られる瞬間なんて、あぁ。

都度、何度も。

そして役者陣の、目の芝居。

ずっと、受け手の表情を追ってしまう程。

正義って。

人が人を裁くって。

あれ。言われてみたら、どういうことなんだろう。

何が、どれが、誰が正しいんだろう。

題名の”三度目の殺人”に、どれが三度目なんだ、、と過ったものの、

最後の、、？と。

いわゆる、知ってる殺人とは違うけど、お父さんとの会話を思い出して

「あ、」と。

ぞくっとした。

余韻が、余韻と混乱を交えて残された。

色々巡り、頭にも心にも残るなんて。

なんて凄い映画なんだろう、、。

主軸ではないものの、やっぱり”家族”が描かれていた。

家族っていうのは、どんなにフィクションでも身近な存在だから。

ぽつ、と胸に落ちてくる。

答えはあるんだけど見当たらない。

観た人と、作品のことを話したい。

是枝監督って、毎作品ごとに好きを更新させてくれちゃうんですね。

もう１回観に行きたい。

あぁ、とてもいい映画の時間が至福でした。

充実で良質で濃厚、重厚。