怒涛の3本映画
試写会をした作品のことが、もっと知りたくて。
監督さんが好きな作品、オススメの映画を教えてもらった。
怒涛の3本、軽く観れたもんじゃなかった←
ポール・トーマス・アンダーソン監督
『ザ・マスター』(2012)
『インヒアレント・ヴァイス』(2014)
デヴィット・クローネンバーグ監督
『コズモポリス』(2012)
『ザ・マスター』を観てから『インヒアレント・ヴァイス』観たけど
両作品に主演しているホアキン・フェニックス
凄すぎてもうなんなんだ。
ていうか『her/世界で1つの彼女』の人じゃんか
って後から気づいて更に度肝抜かれた。
何かに依存する人のイメージがあるのかしら。
『ザ・マスター』では酒、『インヒアレント~』ではハッパ、
『her~』では声の彼女にのめり込んでゆく。
ひゃー、ほんとビックリした。
P・T・Aの作品はきっと初めて観たけど、
疲れてる時は特に観れないほどの、大作だった。
『ザ・マスター』は2回寝落ちした←
でもグっと観れた時は釘付け。
作品の本筋を追っちゃうと脳みそ訳わかんなくなるから
何度か観た。
『インヒアレント~』の方がなんとなしに、コメディ。
でもとてもブラックジョーク寄りで、結局なんだか残されてしまった主人公に
寂しさがポツリ。
色々解決してやったのにも関わらず、結局彼自身は、、、
あれ?みたいな。
自分がもっとアメリカのポップカルチャーなんぞに興味があったら
より楽しめたのかも。
DVD特典映像のトレーラーで、話分かった部分もあった。←
『ザ・マスター』は3回も前半を観てるもんだから←
この大作っぷりを楽しめた。
この2人の関係性、まさに”競演”の言葉が似合うぶつかり合いの反応が見事。。
後に、フィリップ・シーモア・ホフマンが薬の過剰摂取で亡くなってたと知り、
なんだかこの作品が皮肉に思えたというか、逆転に哀しくなったり。
最後の、冒頭にあったカットにハッとさせられた。
この映画のピースがハマり過ぎて、凄いものを観た余韻が止まらなかった。
あぁ、帰ってきたようで、あの時のマスターへの想いも関係の時間も、
一気に過去のものになってしまったようで。
でもきっと彼の中には、ふとした時にこれからも過るであろう
バカみたいな夢みたいなマスターとの時間。
両作通じて、社会的なこと、寂しさ、疎外感と孤独がずっと感じられる。
すんごく難しかったけど。白目)
今度会った時にとことん語ってもらわなくちゃ。
『コズモポリス』は、観た3作品の中で1番好きだったかも。
話は2作同様、真面目に追ってたら何か分からなくなるかもだけど。
全ての会話劇があまりに素敵で、シーンごとに楽しめる、、
ずっとリムジンの中。
大富豪が全部手に入れてるようで、絶対手に入れたいものは
中々手に入らず。
引きこもりの子が世界を牛耳れてるようで、
1番欲しい人間が手に入らない、ってのが、
共感はできないけど、よく描かれるお金持ちエピソードな気がする。
ちょっと哀しいぜ。
からの、最後の暗殺者(?)との会話。
彼の本音がチラホラ見えたようで、吐き出せたようで、胸掴まれた。
舞台化するなら1番向いてるかも、なんて。
別物のようで、じりじりと積み重なっていく各会話シーン、
凄く好きだった。
でもきっと、やっぱり100%楽しむには
監督に解説含めて語ってもらわねば。ね)
「日本では全く流行らなかった」
この推しを聞いた上で観て、
納得。笑)
とにかく小難しいし簡単には観れない。疲)
でも、観れば観るほどやみつきになっていくし、
段々と、話も、あのシーンはこういう流れだったのかと
分かっていく面白さが詰まってる。
この映画が好きで薦めてくれたと思うと、
試写会の作品にも、とても説得力が増しました。笑)
頭使わない単純な作品は大好きだけど、
そのシーンの意図や話の本意が必ずあって。
作品自体を観解いていく。
そんな醍醐味のある作品達だったし、きっと出演した作品も
そうなんだと思う。
脚本にも、完成作品にも、聞けば必ず答えが返ってくる。
”なんとなく”が無い作品だったから。
難解に見えるけど、そこを説明していって、
観ながら解かれていく味わいを感じてもらえたらいいんだろうな、
なんて振り返りました。
うん、
必ず答えと意図があるのが好きだったんだ私。
公開出来た時にはトークショーガッツリ組んだり
パンフレットまで作りたくなっちゃうね。夢)
1コメント
2017.05.20 21:56