イキウメ『天の敵』と さんらん森本薫
5/31
イキウメ
『天の敵』
さんらん×トゥルースシェル・プロデュース
『余炎』
『赦せない行為』
レディースデイでしたが観劇はしごの日でした。
さんらん は、この前試写会を行なった映画で同じく出演者だった尾崎太郎さん主宰。
去年立ち上げたばかりらしく、今回が4回目とか。
色々と、ご縁があります。
尾崎さんの出演姿しか知らなかったので、演出までされるとは以外でした。
さんらん側の作品は、
『赦せない行為』。
森本薫作品。
私も前に『華々しき一族』を上演したことがあり。
するするっと聞いちゃうと、
え、なんで急に怒ったの？
スネたの？？
になる流れや運びなんだけど。
その急カーブが、なんとも可愛らしく見えてきて。
殺伐とした時代の中で、あえてこんな、なんてことない恋愛話でワーワー言い合う姉弟の作品を書いてたとは。
また『余炎』との対比も面白くて。
キョウダイっていいなぁ
くだらないなぁ笑
なんて、楽しく満たされました。
イキウメ
『天の敵』
あまりにも、あまりにも好評が届いてきた公演。
見逃すまいと、必死でした。
最初の緩やかで和やかな流れから、
気づけば、
なんと身体が重たくなってくるような。
砂時計がゆっくり落ちてて、段々、下半身から重みが増してた。
うっかり気付いたらそうだった。
人の生きるための、食べるということ。
生きたい、
て、そもそもなんで人は思うんだろうね。
周りに、ファスティングやマクロビを実行してた人達が沢山いたからとても身近にも思えたし。
でも自分は好きなように食べ物を体に運んでるもんだから、どこか他人事のような。
SF、(少し不思議)だった。
すぐ近くのことだったけどSFだった。
そして、なんだか最後はロマンティックにも感じた。
でも
不老不死の彼×死が迫る彼
切ない、し、ほんの少しの迷いや目がいく姿に、どうなるのか、どうするのか目が離せなかった。
人の食べる、食について、ここまで描ききった作品って無いんじゃないかな。。
100年も前の話から沢山の時代も描かれてきたけど、とてつもなく"現代"のお話でした。
私の身体を、何で満たして作ろうか。
私の身体、お米で出来てるの。
私の身体、アボカドで出来てるの。
私の身体、豆で出来てるの。
ラーメンで出来てるの。
野菜で出来てるの。
何で作りたいかな。
そんな食事の選び方もいいかもしれないな。
とても、とてもとても骨太な脚本、
そして出演者の方々のしなやかさに、体感時間は超絶短く感じました。
それにしても舞台セット、素敵だったなぁ…
ハッとしてうっとり。
7変幻もお見事過ぎでした。
衣装、ヘアメイク、ご本人あって、本当にそれぞれの人物が登場してたもの。
ぐわぁぁあぁあ
良質な2時間15分でした。。
イキウメ『天の敵』
さんらん&トゥルース・シェルプロデュース合同公演
『余炎』(トゥルース・シェル)
『赦せない行為』(さんらん)
どちらも6/4まで。
(イキウメは6/9〜11大阪公演あり)
なにがなんでも当日券を出す体制に、じぃん。。
2コメント
2017.06.06 14:40
2017.06.05 22:46